「無人コンビニの仕組みを詳しく知りたい」
「実際の店舗数や導入状況ってどうなっているの?」
「無人コンビニの導入事例や成功例が知りたい」
このようにお考えではないでしょうか?
結論として、無人コンビニとは、レジ店員やスタッフを配置せず、セルフレジやAI技術を活用して商品の決済や店舗管理を行うコンビニエンスストアのことです。
本記事では、無人コンビニの定義と種類に加え、
- 国内外の無人コンビニ普及状況
- 3つのタイプ別の無人コンビニの仕組み
- 国内の成功導入事例
- マンション向けおすすめ無人コンビニシステム3選
- 防犯・セキュリティ対策
についても詳しく解説しています。
この記事を読めば、人件費を抑えた運営方法、AIによる最新の在庫管理、そして24時間いつでも買い物ができる新しい購買体験について、まとめて理解できるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
24時間 無人で運営可能
国内初の次世代モデルスマート販売機

- 持ち逃げリスク無し
- 1台で『常温・冷蔵・冷凍』3つの温度帯に対応
- テック業界初!3つの物体識別方式を統合
無人コンビニとは

無人コンビニとは、先進技術を活用して人件費を抑え、自動化を実現した店舗です。
無人コンビニで販売されている商品には、バーコードやRFIDタグが取り付けられており、顧客は商品を選んだあと、セルフレジなどを使って支払いを行います。
さらに、一部の無人コンビニでは、AIカメラやセンサー技術を導入し、顧客が商品を取って店舗を出ると、決済が自動で完了する「ウォークスルー型」の仕組みも採用されています。

無人コンビニの普及状況は?店舗数など

無人コンビニの普及状況を、以下の項目別に解説します。
- 無人コンビニ化計画とは?目的と背景
- 国内における無人コンビニの店舗数
- 世界的に見た無人コンビニの普及状況
- Amazonの無人コンビニ「実は人力運用?」
無人コンビニ化計画とは?目的と背景
無人コンビニ化計画とは、店舗の完全無人化または省人化を進めることで、業務の省力化・コスト削減を図る取り組みです。
無人コンビニ化計画の目的と背景は、以下の通りです。
背景 | ・人手不足の深刻化 ・人件費の高騰 ・深夜営業や地方出店の難しさ |
---|---|
目的 | ・業務の省力化 ・人件費など運営コストの削減 ・持続可能な店舗運営の実現 |
例えば、以下のような技術が導入されています。
- セルフレジやキャッシュレス決済の導入
- AIカメラやセンサーによる万引き防止と顧客動線の分析
- IoTを活用した在庫管理や遠隔モニタリング
これらを組み合わせることで、店舗運営の自動化が進み、夜間営業や人手不足エリアでの出店も可能です。
つまり、「無人コンビニ化計画」は業界の存続と成長を両立させるための実践的な戦略と言えるのです。
国内における無人コンビニの店舗数は?
以下は、主要チェーンにおける無人コンビニの店舗数を整理したものです。
企業名 | 取り組み内容 | 店舗数 |
---|---|---|
ポプラ | 完全無人の小型店舗を43店舗展開中(公式に明記) | 43店舗 |
セブンイレブン | 深夜休業、スマホレジ、AI発注などの省人化に注力 | 明記なし(省人化中心) |
ローソン | アバター接客、スマホレジ導入など、無人決済に近い形を推進 | 明記なし |
ファミマ/ミニストップ | 無人決済レジやロボット支援導入。無人に近い形態を一部展開中 | 明記なし |
デイリーヤマザキ | セルフレジ導入は一部(22店舗)のみ。無人化の明言はなし | 明記なし(導入一部) |
このように、ポプラを除く大手は無人化に向けた実証実験や省人化の段階にあり、本格普及にはもう少し時間がかかると考えられます。
参考:経済産業省
世界的に見た無人コンビニの普及状況は?
世界的に有名な無人コンビニ「Amazon Go」は、2021年までに米国内で3,000店舗の出店を計画していました。
しかし、実際には2022年時点で20数店舗(米国内)にとどまっています。
さらに、2023年3月には8店舗の閉店を発表しました。
閉店理由は以下の通りです。
- 高度かつ高額な技術を用いており、商品価格が相対的に高い
- 品揃えに魅力がなく、顧客体験(UI・UX)にも課題があった
- ウォークスルー型は初期コストが非常に高く、投資回収に時間がかかる
こうした課題から、Amazon Goのようなモデルでは急速な店舗拡大が難しい現実が浮き彫りとなっています。
参考:OFFCOMPANY
Amazonの無人コンビニ「実は人力運用?」
Amazonの無人コンビニ「Amazon Go」は、「多くの人手が使われている」と報じられました。
報告によれば、約1,000人のインド人従業員が監視カメラの映像確認を行い、「この客がここで商品を取った」「ここで商品を棚に戻した」などと記録していたそうです。
また、顧客が購入後すぐにレシートを受け取れず、何時間も待たされることがあったとのこと。
Amazon側はこの報道を受け、Amazon Goに関する従業員がインドにいたことを認めましたが、彼らは主にモデル学習を支援していたと説明しています。

【種類別】無人コンビニの仕組みを解説

無人コンビニは、主に以下の3種類に分けられます。
- セルフレジ型
- ウォークスルー型
- 無人販売機型
各種類別に仕組みを解説します。
セルフレジ型
無人コンビニのセルフレジでは、顧客が自ら商品をスキャンし、クレジットカード、電子マネー、または現金で支払いを行います。
この仕組みは、従来のスーパーマーケットやコンビニに導入されているセルフレジと同様に、購買プロセスを顧客自身が完結させるスタイルです。
具体的な利用の流れは以下の通りです。
- STEP1|商品を選ぶ
- STEP2|セルフレジで会計する
- STEP3|出口ゲートでチェック
- STEP4|店内はカメラで監視
このように一連の動作がシステム化されていることで、スタッフ不在でもスムーズな買い物体験が可能となっています。
ウォークスルー型
ウォークスルー形式の無人コンビニは、顧客が商品を手に取り、出口を通過すると自動的に決済が完了する仕組みになっています。
代表的な例として、「Amazon Go」が挙げられます。
AIカメラやセンサーが、どの商品を持ち出したかを把握し、スマートフォンに登録された決済情報を基に支払いが行われます。
具体的な利用の流れは次の通りです。
- STEP1|アプリで入店認証
- STEP2|商品を手に取る
- STEP3|そのまま店を出る
- STEP4|商品データをAIが処理
顧客はレジ操作を一切行わずに買い物を完了できるため、混雑緩和や待ち時間の削減といったメリットがあります。
無人販売機型
無人販売機型の無人コンビニとは、複数の無人販売機を一箇所に集めて運営する無人コンビニを指します。
特にマンションのロビーやオフィスビル内の空きスペースなど、限られた場所にも導入しやすいのが特徴です。
代表例として「スマリテ」があります。
スマリテは、1平方メートルのスペースがあれば設置可能です。
具体的な利用の流れは次の通りです。
- STEP1|扉のロックを解除(決済連携)
- STEP2|商品を取り出す
- STEP3|扉を閉めると自動で課金
- STEP4|在庫・売上はクラウド管理
省スペースでありながらフル自動の販売体制を実現できるため、人的リソースが限られる企業にとっても導入しやすい無人販売機となっています。
24時間 無人で運営可能
国内初の次世代モデルスマート販売機

- 持ち逃げリスク無し
- 1台で『常温・冷蔵・冷凍』3つの温度帯に対応
- テック業界初!3つの物体識別方式を統合

無人コンビニのメリット

無人コンビニのメリットは、以下の通りです。
- 人件費・コスト削減が可能
- 24時間営業が容易に実現可能
- 顧客利便性の向上
人件費・コスト削減が可能
無人コンビニは、レジ業務の自動化によりスタッフ確保が不要になり、人件費を大幅に削減できます。
採用・教育コストも軽減されるため、店舗運営の効率化とコスト削減を同時に実現。
これは特に人手不足地域や24時間営業店舗において、持続可能な経営モデルを提供する重要な利点です。
24時間営業が容易に実現可能
無人コンビニでは従業員が不要なため、24時間営業が比較的容易に実現できます。
これは、夜間に働く方々にとっては非常に便利です。
多様な顧客層を取り込めるため、売上向上が期待できます。
特に、食品や冷凍食品を扱う無人食品小売システムは、24時間営業の利便性を最大限に活かしつつ、顧客の多様なニーズに応えることが可能です。
特に、スマリテの無人食品小売システムは、効率的な運営と高い収益性を両立させる革新的な仕組みを提供しています。
顧客利便性の向上
無人コンビニでは、会計業務そのものが不要となり、顧客は自分のペースで買い物ができます。
レジ待ちの時間がなくなることで、ストレスが軽減され、スムーズな購買体験を提供することができます。
最先端の無人コンビニ「スマリテ」は、「アプリでスキャン」⇢「商品の取り出す」の2STEPで購入が完了。
この購買プロセスは顧客の負担を減らし、顧客満足度の向上と利便性の向上につながるでしょう。

無人コンビニのデメリット

無人コンビニのデメリットは、以下の通りです。
- バリアフリーじゃない
- 万引きのリスクがある
- 初期コストが高め
バリアフリーじゃない
無人コンビニでは、セルフレジ操作やQRコードのスキャンなどが必要です。
しかし、高齢者や障害者の方々にとって、これらの手順を理解し、実行するのが難しいことがあります。
そのため、完全無人化は適さない場合が多く、バリアフリーとは言えません。
場合によっては対面でのサポートが不可欠です。
万引きのリスクがある
無人コンビニでは、常駐のスタッフがいないため、万引きのリスクが高まります。
万引きによる損失は、小売業者にとって売上や在庫管理に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
こうした課題に対し、近年は「盗難対策の強化」を重視した無人販売システムの導入が進んでいます。
なかでも注目されているのが、スマホ連動型の自動課金システム「スマリテ」です。
スマリテの無人販売システムでは、商品の取り出しと同時に自動課金・決済が完了する仕組みを導入しており、盗難リスクを大幅に低減しています。
24時間 無人で運営可能
国内初の次世代モデルスマート販売機

- 持ち逃げリスク無し
- 1台で『常温・冷蔵・冷凍』3つの温度帯に対応
- テック業界初!3つの物体識別方式を統合
初期コストが高め
無人コンビニの導入には、相応の初期コストがかかります。
以下に、各種無人コンビニの初期費用の目安を示します。
無人コンビニの種類 | 初期コスト |
---|---|
セルフレジ型 |
100~300万円程度 |
ウォークスルー型 |
500~2000万円程度 |
無人販売機型 | 100~300万円程度 |
このように、導入形態によっては数百万円単位の出費が発生することもあります。
そこで近年注目されているのが、低コストで導入できるスマート無人販売システムです。
特にスマリテの導入費用は最小で58万円からと比較的リーズナブルで、クラウド管理のランニングコストも月数千円程度に抑えられます。
高額な初期投資がネックになっている方にとっても、現実的に導入しやすいモデルといえるでしょう。

無人コンビニの導入事例

無人コンビニの導入事例は、以下の通りです。
- 神奈川県の聖マリアンナ医科大学病院|無人販売機型
- Touch To Go 高輪ゲートウェイ駅|ウォークスルー型
- ローソン|セルフレジ型
- 住一 HOTEL|ウォークスルー型
- NEC|ウォークスルー型
神奈川県の聖マリアンナ医科大学病院|無人販売機型

神奈川県にある聖マリアンナ医科大学病院は、「スマリテ」を活用して、冷凍惣菜の販売を開始しました。
この取り組みにより、特に長時間勤務をする医療スタッフの利便性が向上しました。
さらに、来訪する患者やその家族も、待ち時間を利用して手軽に食事を購入できるようになりました。
Touch To Go 高輪ゲートウェイ駅|ウォークスルー型

人手不足や店舗運営コストの削減が求められる中で、注目を集めているのが「Touch To Go 高輪ゲートウェイ駅」の無人コンビニです。
JR東日本スタートアップとサインポストが共同出資する株式会社TOUCH TO GOによって開発され、日本初のウォークスルー型・完全キャッシュレス無人店舗として開業しました。
この店舗では、顧客が商品を手に取るとAIカメラとセンサーが内容をリアルタイムで認識します。
出口に設置されたタッチパネルで購入内容を確認後、スムーズに決済を行うことが可能です。
従来のレジ操作が不要で、店員との接触も一切ないため、省人化と利便性を両立した新しい買い物体験を提供しています。
ローソン|セルフレジ型

この無人コンビニでは、約30名のアバターオペレーターがレジ操作や商品の案内をサポートし、店舗内の効率性を向上させています。
「とっても美味しいよ」や「手に取って欲しいな」とコメントを発するロボットも設置されています。
これにより、消費者の購買意欲が刺激され、購入率の向上が期待できます。
最新技術であるAIロボットやアバターを活用することで、人件費の削減と購買促進が同時に実現されています。
住一 HOTEL|ウォークスルー型

関西空港の近くにある住一ホテルでは、ウォークスルー型の無人コンビニを導入しています。
この無人コンビニでは、専用のアプリを使ってQRコードをスキャンすれば入店できます。
退店時は、登録済みのクレジットカードから自動的に引き落とされるため、その場で支払う必要はありません。
24時間いつでも利用できるため、外国からの観光客やビジネスマンにとって非常に便利です。
NEC|ウォークスルー型

NECは、ウォークスルー型無人コンビニを開発し、本社ビル内にオープンしました。
店舗内に設置されたカメラが、顧客が手に取った商品を自動的に検出します。
退店時には使用者の給与システムと連動し、自動的に決済が完了します。
時間のないビジネスマンにとっては非常に便利です。

【マンション向け】おすすめ無人コンビニシステム3選

近年、マンション住民のための利便性向上策として、無人販売機型の無人コンビニシステムが注目を集めています。
本来コンビニで買う商品を手軽に無人販売機で購入できることから、需要が高まっています。
本章では、マンション向けの無人コンビニシステムを3つ紹介します。
名称 | スマリテ | TukTuk(トゥクトゥク) | 無人コンビニ「600」 |
---|---|---|---|
イメージ画像 |
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| ![]() | ![]() |
導入価格 | 58万円〜、85万円〜 | 要問合せ | 無料 |
設置可能場所 | ・マンションロビー ・駅構内 ・イベント会場 ・無人販売所など | ・マンション・オフィス・シェアハウス
・社員寮など | ・マンション・オフィスなど |
販売商品の例 | ・生鮮食材・加工食品・飲料 ・軽食類・トレカなど | ・お弁当・軽食・デザート ・お菓子・飲料等・日用品など | ・菓子・カップ麺・飲料
・日用品など |
大きさ | 横幅 710mm奥行 750mm高さ 2090mm | 横幅 600mm奥行 650mm高さ 1900mm | 横幅 600mm奥行 550mm高さ 1750mm |
スマリテ
名称 | スマリテ |
---|---|
イメージ画像 |
![]() |
導入価格 | 58万円〜、85万円〜 |
設置可能場所 | ・マンションロビー ・駅構内 ・イベント会場 ・無人販売所など |
販売商品の例 | ・生鮮食材・加工食品・飲料 ・軽食類・トレカなど |
大きさ | 横幅 710mm奥行 750mm高さ 2090mm |
一般的な自動販売機は購入前に代金を支払う必要がありますが、「スマリテ」では商品を取った後に扉を閉めるだけで支払いが完了します。
そのため、買い物がスムーズに行え、時間の節約にもつながります。
さらに、商品の売上データや顧客データがリアルタイムで取得されるため、トレンドに合わせた動画配信や顧客データに基づいて商品ラインナップを柔軟に調整できます。
24時間 無人で運営可能
国内初の次世代モデルスマート販売機

- 持ち逃げリスク無し
- 1台で『常温・冷蔵・冷凍』3つの温度帯に対応
- テック業界初!3つの物体識別方式を統合
TukTuk(トゥクトゥク)
名称 | TukTuk(トゥクトゥク) |
---|---|
イメージ画像 | ![]() |
導入価格 | 要問合せ |
設置可能場所 | ・マンション・オフィス・シェアハウス
・社員寮など |
販売商品の例 | ・お弁当・軽食・デザート ・お菓子・飲料等・日用品など |
大きさ | 横幅 600mm奥行 650mm高さ 1900mm |
現在、TukTukは20社以上の企業と5,000戸以上の住宅で利用されている無人販売機型の無人コンビニです。
この広範な導入実績は、TukTukの利便性と信頼性を示しています。
マンションにお住まいの方々にとって、日常生活をサポートする便利な無人コンビニとして機能し、生活の快適さを向上させています。
また、キャッシュレス決済により、住民は小銭を持ち歩く必要がありません。
業者側は小銭の補充を行う必要がなく、業務効率が向上します。
無人コンビニ「600」
名称 | 無人コンビニ「600」 |
---|---|
イメージ画像 | ![]() |
導入価格 | 無料(売り上げから手数料を支払う) |
設置可能場所 | ・マンション・オフィスなど |
販売商品の例 | ・菓子・カップ麺・飲料
・日用品など |
大きさ | 横幅 600mm奥行 550mm高さ 1750mm |
無人コンビニ「600」は、1台で最大100品目の商品を取り扱える無人販売機型無人コンビニです。
販売商品にはRFIDタグが付けられています。
RFIDタグによって、どの商品が購入されたかが正確に判別され、在庫管理が効率的に行われます。
商品の補充時期やラインナップの調整が容易になり、顧客満足度の向上が期待できます。

無人コンビニの防犯対策・セキュリティ対策

無人コンビニの防犯対策・セキュリティ対策は、以下の通りです。
- 万引きや未払いを防ぐ高性能な無人販売機を導入する
- AI機能搭載防犯カメラの設置
- 出入り口に防犯ゲートの設置
万引きや未払いを防ぐ高性能な無人販売機を導入する
無人販売機の一部には、商品を取り出した時点で課金処理が完了する仕組みが組み込まれており、未払いリスクをほぼゼロに抑えられます。
例えば、スマリテのようなシステムでは、扉を開けて商品を取り出し、閉めると同時に自動で決済が完了するため、万引きが物理的に不可能な構造です。
これにより店舗オーナーは損失を心配することなく、24時間安心して店舗を運営できます。
AI機能搭載防犯カメラの設置

店内に設置されたAI機能搭載の防犯カメラは、来店者の動線や行動パターンをリアルタイムで解析し、以下のような不審な行動を即座に検知します。
- 通常よりも長時間にわたる滞在
- 同じ場所を何度も往復する行動
- 商品を手にしたまま立ち止まる、動きが急に止まる など
これらの挙動が検出されると、自動でアラートが発報され、管理者や遠隔センターに通知されるのが特徴です。
その結果、万引きや破壊行為の抑止だけでなく、異常発生時の迅速な初動対応が可能となり、無人店舗の安全性が大きく向上します。
出入り口に防犯ゲートの設置

商品を無断で持ち出されるリスクに対して有効なのが、出入り口への防犯ゲートの設置です。
例えば、大手アパレルチェーンのユニクロでは、すでに防犯ゲートが標準装備されており、商品に付けられたICタグ(RFID)と連動して、未会計の商品がゲートを通過した際に即座にアラームが鳴る仕組みを導入しています。
このような仕組みを無人コンビニでも活用することで、購入済みかどうかを物理的にチェックでき、不正な持ち出しを防止できます。

まとめ
この記事では、無人コンビニについて紹介しました。
それでは、この記事の要点を振り返ってみましょう。
- 無人コンビニは、人件費削減や24時間営業の実現、顧客利便性の向上といった多くのメリットがある。
- 無人コンビニの種類は、セルフレジ型、ウォークスルー型、無人販売機型。
- 国内における無人コンビニの店舗数はポプラが43店舗の完全無人店舗を展開しているが、他の大手チェーンは省人化の段階にとどまっている。
- 高齢者や障害者への対応が難しい点や万引き問題、初期コストの高さといったデメリットもある。
- 「スマリテ」の無人コンビニは、初期費用を50万円台から、ランニング費用を月8000円台に抑えられており、他社と比較してコストパフォーマンスが良い。
- 神奈川県の聖マリアンナ医科大学病院やTouch To Go 高輪ゲートウェイ駅などに無人コンビニが導入されている
無人コンビニの導入を検討している方にとって、この記事が貴重な情報源となり、効果的な導入の参考になれば幸いです。