【自販機の設置ガイド】条件・基準・法律面・必要なスペースを解説

【自販機の設置ガイド】条件・基準・法律面・必要なスペースを解説
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「自販機を設置して副収入を得たい」
「空いているスペースをうまく活用したい」
「設置方法や法律が難しそうで踏み出せない」

このようにお考えではないでしょうか?

結論から言うと、自販機の設置には以下の4点を満たす必要があり、どれかひとつでも不備があると設置できません。

設置条件・電源(AC100VまたはAC200V)を自販機から3m以内に確保できること
・補充や点検がしやすいよう、前面に80cm以上の空間があること
設置基準・転倒防止のため、アンカーボルト等で確実に固定すること(JIS据付基準に準拠)
・設置面が平坦で水平であること など
法律面・歩行者や車両の通行を妨げない位置に設置する(道路交通法)
・食品を扱う場合は食品衛生法、酒類は酒税法・年齢確認義務の遵守が必要
必要スペース前面には人が立ち作業できる80cm以上の空間が必要

本記事では、自販機の種類ごとの設置条件から法律の注意点必要なスペース設置手順まで、初心者の方でも迷わず始められるよう丁寧に解説しています。

この記事を読めば、設置できる場所・できない場所の違いを判断できるほか、許可や手続きなどの法的なポイントを事前に確認できます。

ぜひ最後までご覧ください。

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目次

【種類別】自販機ごとの設置条件まとめ

【種類別】自販機ごとの設置条件まとめ

本章では、自販機ごとの設置条件を種類別に紹介します。

  • 飲料メーカー自販機
  • 食品自販機
  • タバコ自販機
  • 自販機コンビニ
  • 酒類自販機

飲料メーカー自販機

飲料メーカー自販機
引用:キリンビバレッジ株式会社

大手飲料メーカー(キリン・ダイドー・コカ・コーラ)と契約して自販機を設置する場合、下記のような共通の条件を満たす必要があります。

電源の確保設置場所から3m以内に100Vまたは200Vの電源が必要
設置スペース平らで安定したスペースが必要(目安:新聞一面程度〜)
前面の空間扉の開閉や商品補充ができるよう、前方に80cm以上の空きがあること
据付基準の遵守転倒防止のため、アンカー固定などJIS据付基準に従う必要がある

各社の基本条件は共通しているものの、横幅・奥行は自販機によるため、設置条件が異なる場合があります。

最終的な自販機の設置判断は営業担当者が行うため、具体的な設置条件は各社の公式サイトからお問い合わせください。

食品自販機

食品自販機
参照:スマリテ

食品自販機は、販売する商品の種類によって必要な許可・届出が異なります。

調理機能のない自販機で常温保存可能な商品(カップ麺など)を販売する場合は許可・届出が不要ですが、冷蔵・冷凍が必要な商品や保存期間が短い商品を扱う場合は届出が必要です。

設置場所は屋内が推奨されており、以下の条件を満たす必要があります。

  • 清潔で衛生管理が行き届く場所
  • 屋内であること(屋根・ひさし等で雨水防止できる場合は屋外可)
  • コンクリート等の不浸透性で清掃が容易な床面

食品自販機の設置にはこのようにいくつかの条件がありますが、「衛生管理」「冷蔵・冷凍対応」「非接触決済」など複数の基準を同時に満たすのは、意外と難しいものです。

特に生鮮食品や冷凍食品など、保存期間の短い商品を安全に販売したい場合は、HACCP対応のシステムや温度管理・自動決済機能のある自販機を選ぶことが重要です。

たとえば、スマリテはこうしたニーズに特化した国内初の「無人小売基幹システム」で、HACCPの衛生管理ルールに準拠。

冷蔵・冷凍・常温の3温度帯対応、自動課金・決済機能、リアルタイムの衛生管理をすべて搭載しています。

さらに、食品衛生法に基づく届出対応や申請代行サポートも行っており、初めて無人食品販売に挑戦する方でも安心して導入できます。

生鮮食品を扱いたい方や、HACCPに対応した安全な自販機をお探しの方は、ぜひスマリテの導入を検討してみてください。

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タバコ自販機

タバコ自販機
引用:東洋経済新報社

タバコ自販機の設置には、たばこ小売販売業許可が必要です。

許可を得るには、以下の条件を満たす必要があります。

設置場所の条件・自販機は常に管理者又は従業員の見える位置に設置
・屋外の場合、近くの販売機・たばこ店から150m~300m離れていること
・屋内の場合、外部から自販機が見えてはならない
許可の条件・一般小売販売業の場合、店舗に併設して設置
・道路等自己の使用権利のない場所に設置禁止
・成人識別装置を装備し、常時作動させること

申請から許可まで約1~2ヶ月かかるため、事前の準備が重要です。

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自販機コンビニ

自販機コンビニ
引用:朝日新聞

自販機コンビニは、セブン自販機ファミマの自販機コンビニが代表的です。

飲料だけでなく、軽食やお菓子も購入できますが、そのぶん設置条件も少しシビアとなっています。

一例として、セブン自販機の設置条件は以下の通りです。

  • 1日の就業者数または施設利用者数が300人以上
  • 屋内への設置が必須
  • 約2.2m×2mの設置スペースが必要
  • 100V 15Aの電源が必要(機種により2口)

セブンの場合は親機+子機のセット設置が必須で、月1万円程度の維持費もかかります。

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酒類自販機

酒類自販機
引用:酒自販機ゼニス

酒類自販機の設置には、一般酒類小売業免許が必要です。

設置場所は「店舗の前や店舗の敷地内」に限定されており、以下の条件があります。

  • 改良型酒類自動販売機(年齢識別装置付き)の使用
  • 店舗敷地内での設置(販売管理の目が届く範囲)
  • 20歳未満の飲酒防止対策の実施

一方、宿泊施設は宿泊客のみ購入可能な場所であれば免許不要という特例もあります。

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自販機の設置基準と関連法律

自販機の設置基準と関連法律

本章では、自販機の設置基準と関係する法律についてを解説します。

  • 飲料メーカー自販機
  • 食品自販機
  • タバコ自販機
  • 自販機コンビニ
  • 酒類自販機

自動販売機据付基準

自販機の設置には、JIS規格「自動販売機の据付基準」(JIS B 8562)への適合が義務付けられています。

この規格は、地震等による転倒防止対策を規定しており、以下の内容が含まれます。

  • 固定金具と施工アンカーによる脚部固定
  • アンカーボルトが施工できない場合は転倒防止用鉄板の使用
  • 全質量1,000kg以下の床置式自販機が対象
  • 地上のコンクリート面または同等以上の強度を持つ据付面に設置(幅2,000mm以下、高さ2,200mm以下、奥行き1,000mm以下)

この基準は、1977年制定、1996年改定されており、より高い安全性確保のため継続的に見直されています。

参考:日本工業規格「自動販売機−据付基準

道路交通法

道路交通法により、自販機の道路上への設置は禁止されています。

具体的には以下の内容が含まれます。

  • 自販機本体の道路上設置
  • 筐体の一部が道路にはみ出すこと
  • 道路占用許可は原則として下りない

また、交通事故のリスクが高まるため、交差点や信号機の近くや視界を遮る場所には、設置を避けましょう。

私有地であれば問題ありませんが、自販機が道路に少しでもはみ出すと道路交通法の対象です。

道路交通法を理解し、安全で法に則った設置を心がけましょう。

参考:道路交通法「e-Gov法令検索

地方自治体の条例

各地方自治体では、独自の条例により自販機の設置が規制されている場合があります。

主な規制内容は以下の通りです。

主な規制内容
  • 景観保護に関する規制(色彩・デザイン制限)
  • 設置場所の制限(住宅地での規制など)
  • 環境負荷軽減のための省エネ要求
  • 管理責任者の登録義務

例えば、東京都文京区では、自販機設置基準として、以下の条件が定められています。

  • 安全に関する基準
  • 環境保全に関する基準
  • 災害時対応に関する基準を満たしていること
  • 景観に配慮していること
  • 付加機能(AED、ユニバーサルデザイン対応など)を備えること

参考:文京区

上記のように、地方自治体で独自の条例や条件が定められている場合には、条件に合った自販機の設置が必要です。

地方自治体の公式サイトに設置条件や条例がない場合は、担当者に電話で問い合わせましょう。

このように、地方自治体によっては設置場所機能環境対応などについて独自の条件を定めているケースがあるため、事前の確認が欠かせません。

自治体の公式サイトに情報がない場合は、担当部署に直接問い合わせてみましょう。

なお、東京都では「食品ロス削減」に取り組む事業者を対象とした補助金制度も用意されています。

特に、「スマリテ」のような無人販売システムは、その補助対象となるケースもあり、ビジネスと社会課題の両立を目指すチャンスにもなり得ます。

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食品衛生法

2021年6月に改正された食品衛生法により、食品自販機の規制が見直されました

主な要件は以下の通りです。

許可が必要な場合・調理機能を有する自販機
・屋外設置の高度な機能を有する自販機
届出が必要な場合・冷蔵・冷凍商品を扱う自販機
・常温保存でも保存期間が短い商品を扱う自販機
許可・届出が不要な場合常温で長期保存可能な商品(缶ジュース、カップ麺等)

加えて、賞味期限や消費期限の管理、HACCP(食品衛生管理の国際基準)に沿った衛生管理体制が求められます。

自販機設置者は、消費者が安全に商品を購入できるよう、食品衛生法を十分に理解し、機種選定の段階から衛生対応に配慮すべきでしょう。

このような法対応や衛生管理をクリアしたい場合は、HACCP完全対応のスマート自販機「スマリテ」のような専用ソリューションを活用するのも有効です。

無人化運営と法令対応を両立できるため、初めての設置にも安心です。

食品の自動販売機に係る施設基準ガイドライン

飲食店営業、喫茶店営業、乳類販売業及び氷雪製造業においては、厚生労働省によって、「食品の自動販売機に係る施設基準ガイドライン」が定められています。

食品の自動販売機に係る施設基準ガイドライン
  • 設置場所は清潔であって衛生管理が十分行き届く場所であること。
  • 設置場所は屋内であること。ただし、ひさし、屋根等で雨水を防止できる場合にあっては、この限りでない。
  • 設置場所は使用目的に応じて適当な広さを有していること。
  • 設置場所の床面はコンクリート、その他の不浸透性、かつ、堅ろうな材質を用い、清掃が容易な構造であること。
  • 設置場所には適当な廃棄物容器を設けること。
  • 設置場所には十分な照明設備及び有効な換気設備を設けること。
  • 設置場所には飲用適の水を十分供給できる設備を設けること。(乳類販売業を除く。)
  • 設置場所には適当な排水設備を設けること。(乳類販売業を除く。)

ガイドラインでは、衛生管理や清掃が可能であることや廃棄物・排水など食品の自販機設置環境についての項目が記載されています。

食品の自販機を設置するときは、ガイドラインをチェックリストとして、確認しながら設置環境を整えましょう

参考:厚生労働省

防犯対策

自販機には、多くの現金や商品が保管されているため、犯罪のターゲットとなることがあります。

直接的な法律や規制はありませんが、犯罪にあわないよう、以下のような防犯対策を行うことが望ましいです。

  • 人通りの少ない場所や視認性が低い場所には設置しない
  • 防犯カメラを付ける
  • 金庫鍵のメンテナンスを怠らない

犯罪者から狙われやすい人通りの少ない場所や夜間の視認性が低い場所には、できるかぎり設置しないことをおすすめします。

自販機には、現金を保管する金庫が搭載されていることが多く、金庫の鍵が故障すると、盗難リスクが増加します。

そのため、定期的に鍵の状態を確認し、必要に応じて交換することが大切です。

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自動販売機の設置に必要なスペースの条件はある?

自動販売機の設置に必要なスペースの条件はある?

飲料などを扱う一般的な自販機の設置に必要なスペースの条件は、以下のとおりです。

  • 1m四方、高さ2m程度のスペースが必要
  • 自販機の扉を開けるためのスペースを確保する
  • 電源を確保できる
  • 通路や周囲の人の邪魔にならない場所
  • 約400kg~450kgの重さに耐えられる地面がある

飲料の自販機のサイズは、横幅100cm×奥行き70cm×高さ180cmほどが一般的とされています。

自販機の設置を検討する際は、余裕をもって、1m四方・高さ2mのスペースを確保しましょう。

また、商品補充やメンテナンス作業がスムーズにできるよう、自販機の扉を開けるためのスペース確保が必要です。

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自販機の設置方法と費用目安

自販機の設置方法と費用目安

自販機の設置方法は、主に「フルオペレーション(委託)」「購入」「リース」の3種類があります。

導入コストも運営の手間もそれぞれ大きく異なるため、自分に合った方法を選ぶことがとても大切です。

導入方法別の費用感は以下の通りです。

スクロールできます
設置方法初期費用月額費用商品管理
フルオペレーション0円電気代のみ(約2,000〜3,000円)業者が実施
購入(新品)約50〜100万円電気代+メンテナンス費用自分で実施
購入(中古)約25〜35万円同上自分で実施
リース月額3〜5万円リース料+電気代+実費自分で実施

たとえば、「初期費用をかけずに始めたい」という方にはフルオペレーション(委託)が向いています。

飲料メーカーが機械を設置してくれて、商品補充や集金もすべて代行してくれます。

一方、「売上をすべて自分の収益にしたい」という方なら、購入やリースで自主運営するのがおすすめです。

設置に必要な工事(電気配線や基礎ブロック設置)や、売上がどれくらい見込めるかも重要な判断材料になります。

各方式ごとの細かな費用内訳や、工事の詳細については以下の記事で詳しく解説しています。

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自販機を設置する際の流れ

自販機を設置する際の流れ

自販機を設置する際の一般的な流れは、以下を参考にしてください。

STEP

事前準備・情報整理

自販機の設置を検討する前に、以下の設置条件を整理しましょう。

  • スペースの広さ(1m四方あるか)
  • 電源の有無(ない場合は電源工事の可否)
  • 利用見込み(それなりに利用が見込めるか)
  • 土地の所有権(私有地かどうか)
  • 近隣の競合状況
STEP

業者選定・お問い合わせ

設置に必要な情報がそろったら、自販機の設置を依頼できる業者へ連絡しましょう。

スムーズな見積もりや機種選定のために、問い合わせ前に以下の内容を整理しておくことをおすすめします。

  • 設置予定の場所
  • 想定される利用者数(例:社員50名、1日あたりの来客数など)
  • 希望する設置スケジュール(例:○月中に設置完了希望、繁忙期前に稼働させたいなど)
  • 予算や優先したい条件(例:初期費用を抑えたい/キャッシュレス対応機希望)
STEP

契約・設置工事・運営開始

提案に納得できたら契約を交わし、設置準備がスタートします。

必要な工事があれば並行して進め、設置日を調整したうえで以下の流れで設置完了です。

  1. 自販機本体の搬入・水平設置
  2. 電源接続・動作確認(試運転)
  3. 商品補充と価格の設定
  4. 操作方法や緊急時の連絡先を共有

設置当日の立ち会いも必要ですが、作業は1〜2時間程度で終わることがほとんどです。

設置後すぐに販売が開始され、運営がスタートします。

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自販機を設置できない場所とは?

自販機を設置できない場所とは?

本章では、自販機を設置できない場所を解説します。

  • 奥まったスペース
  • 突き当たり・行き止まりの道
  • 車道と歩道の境にガードレールがある場所
  • 近辺にスーパーやコンビニがある場所

奥まったスペース

建物の裏側や死角になる場所など、人通りがほとんどない奥まった場所に自販機を設置すると、防犯面で問題が生じます。

通行人から見えにくいため、いたずらや盗難の対象になりやすく、利用者も近づきにくくなるでしょう。

さらに、自販機の前に十分な空間がない場合、扉の開閉が制限されて商品補充や点検作業がスムーズに行えません。

自販機は、歩道沿い建物の正面など、人目につきやすく出入りが多い場所に設置するのが基本です。

突き当たりや行き止まりの道

住宅街の突き当たりやビル裏の行き止まりなど、通行人がほとんど立ち寄らない場所に自販機を設置すると、利用率が極端に下がります。

誰の目にも触れにくいため、深夜のいたずらや器物破損、現金盗難などの被害が発生しやすくなるでしょう。

また、車や歩行者が通り抜けできないため、設置しても人が気づきにくく、ほとんど売上が上がらない可能性があります。

自販機の設置場所は、人の流れがある大通り沿い・施設入口付近など、利用者が自然と足を止めやすい場所を優先しましょう。

車道と歩道の境にガードレールがある場所

歩道と車道のあいだにガードレールが設置されている場所では、自販機の設置は原則禁止です。

これは、道路交通法により歩行者の安全な通行を確保する義務が定められており、自販機の設置がその妨げになるためです。

特に以下のような条件に該当する場所では、設置できません。

  • 歩道が狭く、通行人が自販機の前で立ち止まると他の通行をふさぐ
  • ガードレールの内側に設置すると、商品購入時に歩道をはみ出す危険がある
  • 視界を遮って交差点や信号の安全確認を妨げる位置にある

自販機は、歩道の幅に余裕があり、利用者が安全に立ち止まれる場所を選んで設置しましょう。

近辺にスーパーやコンビニがある場所

自販機はスーパーやコンビニから半径100m以内の場所には設置しない方が無難です。

理由は、品揃えが豊富で価格も安いため、利用者がわざわざ自販機を選ぶ理由がなく、売上が大きく落ち込む可能性があるからです。

売上を確保するには、次の2点を意識して設置場所を選びましょう。

  • 半径100m以内にスーパーやコンビニがない場所を優先する
  • 設置予定エリアの人通りや競合の自販機の数を事前に調査する

競合店が近くにあると、自販機の利用頻度は大幅に下がります。

人目に入りやすく、他の選択肢が少ない立地こそが、自販機にとっての好立地です。

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自販機を設置するメリット・デメリット

自販機を設置するメリット・デメリット

自販機設置のメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。

メリット・24時間365日無人で商品を販売できる
・横幅1m前後の小さなスペースでも運用でき、空き地活用にも適している
・災害時の飲料提供や人通りのある場所での防犯対策(明るさ・人の出入り)になる
・特別な資格や経験が不要で、初心者でも導入しやすい
デメリット・電気代・商品仕入れ・修理代などの維持費が毎月発生する
・商品補充・定期清掃・価格変更などの手間が継続的に必要
・商品の万引きや賞味期限切れなど、管理が行き届きにくい
・気温や季節、立地によって売上に大きな差が出やすい

自販機は「省スペースで始められる収益事業」として人気な一方、運用の手間や衛生面、盗難リスクなどがデメリットとして挙げられます。

こうした課題をカバーしたい場合は、「スマリテ」のような高機能な無人販売システムの導入がおすすめです。

スマリテは、商品を入れるだけで在庫管理ができる自動検出機能や、リアルタイムの温度・衛生管理、キャッシュレス決済を搭載。

さらに、食品衛生法に準拠したHACCP対応と、申請代行サポートもあるため、生鮮食品の無人販売も安心して始められます。

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まとめ

本記事では、自販機の設置に必要な条件や注意点について解説してきました。

それでは、この記事の要点を振り返ってみましょう。

  • 電源は100Vまたは200Vを3m以内に確保し、前面に80cm以上の空間、平坦で水平な地面、アンカー固定が必要
  • 飲料は新聞一面サイズの平地、食品は冷蔵・冷凍時に届出必須、タバコは成人識別装置と許可、酒類は敷地内設置と免許が必要
  • JIS規格ではアンカーボルト固定・地面強度など細かな据付基準が定められ、違反すると地震時などに転倒リスクがある
  • 食品衛生法では冷蔵・冷凍品や短期保存品を扱う場合、HACCPに基づいた管理や届出が必要になる
  • 運用の手間や衛生面、盗難リスクなどのデメリットを補う自販機として「スマリテ」がおすすめ
  • 人通りのない裏路地や突き当たり、ガードレール内側、近くにコンビニがある場所では売上や防犯面で大きなマイナス
  • フルオペは初期費用ゼロで業者任せ、購入・リースは自主管理で収益が大きいが商品補充や清掃の手間が発生
  • 一般的な飲料自販機は横幅1m×高さ2mほどで、設置には1m四方と前開きスペース、約400〜450kgに耐える地面が必要
  • 防犯面では人目のある場所への設置、防犯カメラ設置、金庫鍵のメンテナンスが被害防止のカギ

本記事を参考に、自販機設置に必要な条件を事前に整理し、自分に合った設置方法と場所を見極めて導入を進めてみてください。

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